田中。に、コント以外で期待している事がある。

この2日ほど、本当に久々に、カツン担さんのブログ巡りなどをして、たぶん100を余裕で超えるブロガーさんの文章を読みました。その中に、3人、昨年と今年のコンサートの構成・演出にダメ出しをしておられる方がおられました。3人とも赤西担さんだったので、脱退報道で感情的になったり、感傷的になったりしている人が多い中で、冷静な視点を持ち続ける事ができるその姿勢は、かなり好きです。ドームコンに参加していても自担はいなかったわけで、冷静になりやすかったのかもしれませんねー。

その3人の方以外でも、DVDでしかコンを見ておらず、レポを読んで妄想をしているだけの底辺ファンな私でも、今のカツンコンがパーフェクトに素晴らしいとは…たぶん思っていないでしょう。その場で観衆を熱狂させる事は出来ても、帰宅して冷静になってから分析された時に、すべての人から称賛されるコンサートなど、まあ、たぶん、ありません。ファンそれぞれに好みがありますから。

それにしても、今のカツンコンは、惜しいのです。もったいないのです。なぜなら、ソロコーナーで発揮されている各メンバーの高いセルフプロデュース能力が、カツンコン全体には発揮されていない事があからさまだからです。みんながみんな、自分のソロに強いこだわりを持っているけれど、コンサートの全貌を把握できていないのですよね。カツンさんたちは、自分個人に対するファンの需要はわかっていても、カツンに対するファンの需要はわかってないのね…という気がします。ダンスをビシッと決めて魅せるべきところをおふざけタイムにしてしまったり、ファンが一番楽しみにしている楽曲がカットされたり、ね。

まあ、今回はなあ。カツンに対するファンの一番の需要は「赤西くんのいる6人のカツンコン」であった事は間違いなく、それはメンバーだってよくわかっているはずで。だからこそ、5人の結束を示してファンを安心させるために、ツンとデレの割合が今までとは逆転し、ファンサが多く、キャッキャとした仲良しアピも、スキンシップ過多のおふざけタイムも今までより多く、MCがフリーダムで長く…っていう、そんな構成になったのかもしれません。カツンさんの仲が良いと言う事は、不仲説が出るたびに、私が大きな声で言いたい事だったので、仲の良さを照れずにファンの前で出してくれるようになったカツンには、ありがとうと言いたいです。大人になったんだなあ、プロになったんだなあと思います。

それでも、5人になっても、カツンの魅力はファンサとメンバー仲良しアピではない。彼らの圧倒的なかっこよさを魅せつけなければいけない場所では、絶対にそうしなければならない。カツンの見せ場はそこです。NMPを2回も歌って、両方踊っていないと聞いた時には、私もorz…と、思いましたもの。RESCUEがおふざけタイムになっているという話にも、ちょっと…って思いましたし。私はコンには参加していないのでこれ以上細かい事を言える立場ではありませんが、今回の5人のカツンコンは、メンバー愛と、ファンに対する感謝と、参加者の一体感を感じられるものではあったものの、「カツンらしく」ファンをその圧倒的なかっこよさでひれ伏させる、そういうものではないらしいと言う事は、伝わってきます。

…それは、昨年の女王コンの時に、すでにそうだった気がします。これは私も、一応DVDで見ましたが。

カツンコンの完成度の低下に嘆いておられた3人のブロガーさんの内の1人が、SMAPや嵐から降りて来られたジャニヲタ歴は長いけれども、カツン坦歴(=仁担歴)は浅いという方で、「カツンコンの演出構成担当は誰なのか知らないが、勉強不足である。中居くんや潤くんや光一くんに、ドームでの魅せ方を教育してもらう必要がある」というような事を書かれていて、もう本当にその通りです!本当にゴメンナサイという気持ちになりました。なぜか、私が(^_^;)

カツンというグループにおいて、例えばSMAPの中居くんのような、嵐の松潤のような、コンサートの演出構成の中心になるメンバーは、少なくとも海賊帆までは、赤西くんだったはずです。大元になる構成の叩き台を作っていたのも赤西くんだし、斬新なアイデアを出して偉い人に採用されるのも赤西くんでした。神様コン・大変コン・海賊帆、の3回だけではありましたが、カツンがカツンらしくあったころ、赤西くんはカツンコンのために本当に頑張っていました。

もちろん、カツンのメンバーは、赤西くんの言いなりになるような連中ではないので、赤西くんの思い通りにはならなかった事は多かったことでしょう。それでも、メンバーが赤西くんのセンスを認めていたからこそ、赤西くんがその立場に就いていたのでしょうし、当時のファンも、ジュニアにしてはという但し書き付ではありましたが、カツンコンの完成度=赤西くんの世界観とセンスには、驚かされたものです。ファンの贔屓目ではありますが、本気の本気で、カツンコンの完成度は、デビュー組より素晴らしい!と思っていました。赤西くんの創作意欲がカツンコンで発揮されていた時期のカツンコンは、やはり素晴らしかった!カツンをトップスターに押し上げた大きな要因の1つだと思います。

王様コンの時は、明らかに赤西くんは忙しすぎて、コンの構成の中心メンバーとしては動けなかったでしょうねえ。王様コンは、ごくせんブレイクを引きずって、追加に次ぐ追加をくり返しましたが、評価自体は高くなかったと思います。海賊帆でカツンが見せつけてくれた「これがカツンだ!」というガンとしたものがなく、海賊帆を土台に、ジュニアコンの要素が戻ってきてしまった…そしていつまでもごくせんを引きずる…みたいな感じでした。王様コンは、もちろんメンバーが意見を出した事も多いでしょうが、スタッフ主導のスタッフコンだったと思います。

その時期に、赤西くんの代わりに、俺がカツンコンを構成する!と、言い出すメンバーがいれば、良かったのかもしれませんね。でも、どうやら、いなかったらしい…。亀梨くんも赤西くん同様、ソロ活動で忙しかったし、それに彼は、自分が赤西くんのようなセンスが無い事を、かなり前から自覚していたようなので、少なくともその役割に関しては、自分が赤西くんになり変われるとは思わなかったのでしょう。ドラマもだけど、帝劇座長としての仕事もあって、裏で細やかにカツンの面倒を見ている場合では無かったんだろうなあ。

田中聖くんの、プロのパフォーマーである事へのこだわりと、カツンのTとしての責任感は、デビューとともに生まれ、赤西くんの不安定さに伴い、亀梨くんの精神的負担を補うべく成長して行ったものであって、王様コンの頃の彼に、グループ全体を任せる事は無理だったでしょう。今の彼ならともかく、当時の彼に、カツンコンを任せる事はメンバーもスタッフもためらったんじゃないかなあ。

田口さんは、持って生まれた素材が良すぎるからか、自分自身の可能性を試す事にいつもいっぱいいっぱいで、今も昔もカツンコン全体をまかせられるって感じじゃない。当時の上田さんも、中丸さんも同じで、自分の事でいっぱいいっぱいという感じでした。

王様コンまでのカツンは、バック仕事がメインでしたから、自分たちがメインで自分たちのやりたい事ができるコンサートを、すごく喜んでいました。カツンがファンを一気に増やしたのはその時期で、その時期にカツンコンのプロデュースをしていたのは、赤西くんでした。「総括する」と言うほどのレベルには達して無かったけど、最初の叩き台を作る人は、行き詰った時に新しい意見を出す人は、いつでも赤西くんだったのです。

結局その後、赤西くんがカツンコンの演出構成の中心を担うことは、結局無かったんじゃないかなあ。メンバーの一人として会議には参加していたのでしょうけれど。これは私の推測ですが、赤西くんが頭の中で作り上げた世界に、メンバーはなかなかのって来てくれなくて、もう意見を出すことにも疲れちゃったのかなあ?って思います。あまりに自分の思い通りにならいメンバーばっかりだったから、カツンコンの構成・演出に、総合的に関わる気がなくなっちゃったのかなあ?ソロで、自分の意見が通る環境で、お友達と平和的に作り上げていく事のできる創作活動に、カツンを捨てたいくらいの魅力を感じてしまったんでしょうかねえ。いえ、もう一度言っておきますが、私の推測ですよ。

ジャニーズには(表向き)プロの構成作家や演出の人がいない。だから、グループのコンを毎回進化させ、完成度を高める事に熱意のある、才能もある、そういうメンバーが、1人でいいから必要なんです。最近のカツンがやっているのは、たぶんスタッフコンです。メンバーが意見を出しているのは確かでしょうが、ほとんど、スタッフさんにやらされているようにやっている気がします。ジャニーズにきちんとしたプロの構成作家さんがいるのであれば、その人に任せたスタッフコンは、そう悪いものにはならないでしょう。でも、ジャニーズには(表向き)そういう人はいない。スタッフさんは素人ではないかもしれないけどプロではないんです。

だから、アーチストとして自分たちのコンサートの質をより高めたいと思ったら、メンバーが奮起するしかないんだよね。カツンコンの総合プロデュースは、今サンチェさんなの?サンチェさんのセンス…については私は恐れ多くて語れないけれど、彼の本業は振付師さんよね?ジュニアの先生でもあるから、タッキーのような人材がいない時に、ジュニアコンの演出をするのはわかる。でも、カツンはそろそろ、その部分でサンチェさんに頼っていてはいけない。進歩も進化も無い。

「海賊」という自分たちにぴったりのテーマを見つけた「海賊帆」を思いだして、女王コンをしてみたり、「惑星」というテーマをまったく生かせなかったり、いまさらTEN-Gを復活させてみたり。デビュー後のカツンは楽曲こそ新しいものがたくさん出たし、ライブの場数もたくさん踏んで、パフォーマーとしては個々進歩したけれど、コンサートそのものは停滞しているように思います。

でも、亀梨くんには…それは…色んな意味で無理(笑)。上田くんにも多分無理。センスも才能もあると思うけど、他のメンバーが上田くんに完全に従うという状態で、完全に自分の思い通りに出来るんじゃなければ、上田くんには意欲がわかないだろうなあ。田口くんは…まだまだ自分1人の事でいっぱいいっぱいのように見えるし。

中丸くんにあと少し、自信と押しの強さがあれば、やって欲しいんだけどなあ。ただ、中丸くんはジャニヲタなので、中丸くんに任せると、カツンコンはますます普通のジャニコンになってしまうかなあ。じゃあ、そこは田中くんと一緒に!田中。でカツンコンの構成演出をやってよ!いっぱい勉強して、俺たちがやりたいって偉い人に言ってよ!それを聞き入れてくれない会社じゃないから!!!

あ、これは、カツンが6人でも5人になってもね。私がずっと言いたかった事なんです。カツンのスタッフ任せコンは、もう見たくないって事。