ひとりごと

嵐のベストの隠しトラックを聞いて思った事。といっても、カツンさんの事です。良く似た意見を他のブロガーさんが書いていらっしゃるのをたった今見てしまったのでちょっと迷ったのですが、せっかく書いたのでUPします。

カツンさんたちはよく、カツンがバンドだったら?という質問に、音楽性の違いで即解散だね〜なんて答えてらっしゃいますが、本当にそうなのかな?って、それでいいのかな?大丈夫なのかな?って心配するのが、最近の私の楽しみです(笑)。

確かに、ソロ曲を見れば、やりたい事がバラバラなのはわかるし、それがカツンの強みであり魅力です。早いうちから全員がソロコーナーをもらって、個性を伸ばさせてもらったカツンさんたちは、本当に恵まれていました。特に、今年は6人全員が、ソロでしっかりと自分の個性を打ち出す事が出来ていて、コンに参戦したほとんどの方が、自担のソロには満足しておられたようで、その面ではまた1つ、カツンさんたちはピークを迎えたのかな、と、思いました。

ですが、最近そこに、ちょっとした行き詰まりも感じます。最初は「ソロでは俺のやりたい事ができる!」というポジティブな方向でとらえられていたものが、だんだん「俺のやりたい事はソロでしかできない…」というネガティブな方向に変わってきてしまったのかなって、感じるんですよね。

そんな状態が続けば、当然のように、メンバーは今よりもさらに自分のソロばかりに力を入れてしまう事になる。メンバーの中にコンサートを全体的にプロデュースする事に興味を持つ人がいなくなったら、コンはかなり残念な事態になるだろうなって思います。

メンバーがあまりタッチしていないスタッフさん任せのジャニコンって、評判が悪いんだよね。めったに無い事なんだけど。まあ、ファンの間ではあからさまにわかってしまうので、公然の事実だとしても、もちろん、公式発表で「今回はスタッフさん任せでした!」なんて発表はないので、具体的なツアー名とかは書きませんけれども。

そういった公演の特徴はだいたい同じで。とにかくシングルをたくさんやる、過去の鉄板曲を引っ張り出してくる、フライングやハリボテや水芸等のジャニーズ定番演出に頼る、ファンの近くに行くことを過剰に重視する、って感じかなあ。やけに守りに入ったコンになる。グループの音楽性も進化も感じられない「ただのジャニコン」になってしまう。

今年のカツンは典型的なスタッフさん任せのコンサートをしたんだと思います。ソロコーナー以外、ほぼ、「やらされてる」感じじゃなかったのかなあ。曲順とグッズくらいは、メンバーの意向が通ったのかなあ。打ち合わせの回数もリハーサルの回数も少なかったみたいだし、ねえ。もちろん今年は東京ドーム10DAYSという記録を作るお祭りだったので、それはしょうがないと納得しています。でも、こんなことは続かない方がいいと思うんだ。メンバーもファンも、どんどんつまらなくなる。

「俺のやりたい事や、やりたい音楽を、俺のグループでやる」という事に、メンバーがチャレンジする気になってくれたら、少しは変わるのになあと思います。そうしたら、カツンはもっと面白くなるのに。さらに進化するのに。濃いファンを長く満足させられる、深いグループになるのに。櫻井くんがラップに本気になって、嵐がステップアップしたようにね。どこかで相葉ちゃんが、「a Day in Our Life」を嵐の代表曲!って力説しているのを数年前に見て、意外だ…と、思った事があるのですが、今となっては、確かにそう思えるんだよな〜。

キンキもね。2人がどんなに歌が上手くても、ソロ曲を自作しても、ファンでさえ、昔は、彼らのアーチストごっこを微笑ましく見守っているという気分だったと思います。ファンが彼らの音楽性にひれ伏さざるを得なくなり、ただのアイドルではなく、一人前のアーチストとしてキンキを認めたのは、2人がソロ曲ではなく、キンキの曲を自作した時からだと思うのです。

一番わかりやすいので、赤西くんを例にとります。赤西くんが、自分のソロコンではペンラはいらないとおっしゃったそうで。それはもちろんそれでいいんです。っていうか、積極的に、そんなソロコンを超やらせてあげたい。赤西くんのためにも、仁坦さんたちのためにも。

でも、それはそれとして。カツンの音楽性を、シングルでは無理でもアルバムやコンサートでは、メンバーのやりたい方に寄せる努力をしてみればいいのに。例えば赤西くんが、「WONDER」みたいな曲で、お客さんにはペンラもうちわも振らずに踊ってもらいたい、ジャニーズ臭を消して、クラブのりで盛り上がりたい、というのであれば、それを、カツンの曲として作って、カツンの曲としてコンに取り入れてみればいいのに、と、思うんです。カツンコンの中盤にはクラブコーナーがあるんだよっていう風に、やってみればいいのに。カツンコンからペンラとうちわを排除する事は…グッズ収益を考えると不可能だと思いますが、ペンラとうちわのないコーナーを作るくらいの事は出来るはず。それがファンに受けて定番になれば、それがカツンの音楽性になり、カツンコンの個性になる。嵐のC&Rとか、滝翼の振り付けとか、エイトレンジャーとか、キンキの超長MCとかと同じね。(最後は違うか。)

6人の音楽性が違うとは言っても、田中中丸は赤西くんと遠くないところにいるようですから、この3人がなんとかすり合わせる事のできる場所で、カツンの楽曲を少しずつ増やして行ったらいいと思うんだけどな。亀梨くんは柔軟性があるのでどんなジャンルでもわりとこなせるし、上田くんには協調性があるので自分のソロでは主張しても、他では合わせることができるでしょう。田口くんがどう転ぶかわからないけど、どう転んでもご愛敬で済むはず。

これはまあ、単にこういう感じをカツンさんにやって欲しい、っていう私の願いっていうか好みっていうのも大きいんですけどね。音楽、特に、クラブミュージックになんて全然詳しくない私ですけど、シクセンがクラブ収録で初披露された時の素晴らしさは忘れられない。この子たちはこの路線がマジでいける!すごい!って強烈に思った、あの感じが忘れられないので、あんなロクンのステージがまた見たい。でも、別にクラブ系にこだわりません。誰の音楽性にすり合わせるんでもいいんだ〜。メンバー発信の真面目なもの(お遊びコーナーではないもの)でありさえすればね。

ロクンは結成時を喧嘩三昧で過ごし、その後、俺たちはバラバラでいい、という方向性でやっとまとまって、その路線で人気が出たせいか、合わせるって事をしないようにしないようにしてる気がする。まあ、打ち合わせに時間をかけるのが嫌ってのも大きいのかな(^_^;)。

でも、それだと、今の大きく成長したKAT-TUNというプロジェクトの中で、メンバーたちはどんどん不自由になるばかりだと思うのです。周囲の大人たちが作り上げた、自分の意思の反映されないイベントの顔になって、ソロコーナーでガス抜きをする。そんな状態になったら、最悪だと思う。ずっと見てきてわりと、今年は、瀬戸際な感じかなって思ってます。赤西くんの不調と続出するスキャンダルと修二と彰で、ファンのみんなが心配しまくりだったデビュー前後より、個人的には、今のほうが危機感を感じるんですよね。。

ま、どんな危機的状況でも、当分の間は安泰であるはず、と、思えるのがデビュー組のありがたいところ。カツンがこの瀬戸際からどう転ぶのか、とりあえずファンとしては良い方に転化するのを信じて、見守ろうと思います。