私は、亮ちゃんがエイトに専念できる日が早く来る事を、ずっと祈っていました。2グループかけもちの過密スケジュールをこなす事なんて、長く続けられる事じゃないもの。若さだけで、亮ちゃんは無理を重ねてきたんだろうけど、とっくの昔に限界でしたよね。

グループの結成前から彼らを見てきたものとして、どちらかを選ばなければならない時が来たら、亮ちゃんが選ぶのはエイトであろうと、エイトであって欲しいと、当り前のように思っていました。でも、亮ちゃんの望みがどうあれ、あの事務所のやる事ですから、亮ちゃんがエイトのほうを脱退し、にゅーすに専念しなければならない日が来る可能性もある、と、心配でした。そんな日が来るくらいなら、亮ちゃんは大変だろうけどできるだけ長く頑張って欲しい、かけもちを続けて欲しい、何が何でもエイトの亮ちゃんは失いたくない、私はそんな風に思ってきました。

でも、いざこうなってみると、自分でも意外な事に、そんなに嬉しくないんだよね。素直に喜べないんだよね。8年という長い時間は、私の気持ちもずいぶん変えました。今となっては、小さい頃から見てきた亮ちゃんとやまぴーだけでなく、テゴマスコヤシゲの4人の事も、親戚のオバチャン的な親近感と愛着を持って見ている自分がいます。

9人のNEWSは期間が短すぎたし、8人のNEWSの時期は、自坦Gことカツンさんがデビュー出来るか出来ないかという正念場だったから、NEWSを愛でるゆとりがありませんでしたが、私は活動再開後、6人のNEWSのファンになりました。どんなに歪にゆがんでいても、あの6人が作る形を愛しく思うようになりました。「走魂」という番組が大好きでしたが、あの番組が終わった時、また4人で番組を持って欲しいと思うより、いつかきっと6人、あるいは5人のNEWSで冠番組を持って欲しいと願いました。

亮ちゃんがエイトに専念できる日が来る事を願いつつ、NEWSがブレイクする時が来る事も願っていました。というより、その2つは、同じ事だと思っていました。やまぴーがNEWSを引っ張って、亮ちゃんがいなくても大丈夫なくらいNEWSがしっかりしたらその時、亮ちゃんは自分の居場所を選ばせてもらえるのだろうと。

だから、要するに私は、やまぴーがNEWS脱退を選んだ事だけが、情けなく、悔しいのです。亮ちゃんがエイトを選んでくれた事は嬉しい、コヤシゲテゴマスがNEWSの存続を選んでくれた事も嬉しく、とても誇らしい。やまぴーの決断だけが、悔しい。私、やまぴー、大好きなのに。

8年前、NEWS結成の報を受けて、ヤマトマ担だった友人がポロポロ涙を流すのを見ていました。私は、彼女を慰めながら、ジュニア内ユニットとしては破格と言っていいほどの人気者になっていたカツンが、当分デビューできないであろうという事態に、腹を立てていました。あの夜、友人のお腹の中にいた赤ん坊は小学生に、9人だったNEWSは4人になりました。あーあー。

NEWSデビュー前夜の、あの夏。嵐のデビューと共に絶頂を迎えたジュニア黄金期は、滝&翼のデビューによってはっきりと終焉を迎え、ジュニアアイドルとしてのやまぴー人気は、ピークを過ぎてしまっていました。当時の事務所は、やまぴーと同じようにピークを過ぎてからのデビューになってしまった、滝&翼の売り出しに、ずいぶん苦労しているように見えました。

だから、あの時期にやまぴーをデビューさせるには、新グループと新メンバーが、どうしても必要だった。今まで彼が一緒にやってきた4TOPSのメンバーと一緒のデビューでは、新鮮味がなく、すでに飽きられ始めているものだったから、駄目だった。そうして、やまぴーをデビューさせるためだけに、NEWSが結成された。そんな風に見えました。

斗真が売れっ子になっていてよかった。風間くんも今年は役者として大忙しでよかった。カツンがデビュー出来ていてよかった。エイトが順調でよかった。そうでなかったら私は、やまぴーの脱退に、今よりもっと、やりきれない気持になった事でしょう。

もちろん、残された4人のメンバーの事や、NEWSというグループを丸ごと愛してきたファンの気持を考えれば、やりきれない気持に変わりはありません。

ああ、なんだか悔しいなあ。悲しいとか、寂しいとかより、なんか、すごく、悔しい。

やまぴーには、期待してたんだけどなあ。自分がさんざん事務所のプッシュとバーターの恩恵を受けてきた分を、いずれ、後輩にあたるNEWSメンバーに還元するのだろうと、信じていたんだけどなあ。いつかきっと、リーダーとしてNEWSを背負う覚悟、引っ張っていく覚悟、きっちり決めてくれると思ってたんだけどなあ。そうじゃなきゃ、どんなに美形でも、タレントとして人気でも、人としてかっこ悪いぞって、思ってたんだけどなあ。

やまぴーは今までだって、自由にソロ活動をしてきたのに。いつだって、やまぴーのソロ活動優先のグループ活動だったのに。NEWSはやまぴーのソロ活動の邪魔になるような事、何もしていないのに。っていうか、ソロ活動と両立できないほど、NEWSはグループでのお仕事が、無かったのに。

やまぴーがこれからソロでやりたい事って、NEWSに所属していたら出来ない事なのかなあ?っていうか、やまぴーは、そもそも何がしたくて、いまさらNEWS脱退を言いだしたのかなあ?何がしたいというより、何かが嫌だったのかなあ?いまさら???

それが、見えないところが、われらがカツンと赤西くんの件とは、根本的に一番違うところですよね。各方面、まじ、そこんとこ一緒にすんなよな(笑)。

カツンには、ずっと、グループでのお仕事がコンスタントにあって。赤西くんが目指しているのが、英語圏を拠点にしたグローバルな芸能活動であるなら、確かに両立は難しい。赤西くんが、カツンとソロを天秤にかけた時、ソロを取った事は、カツンのファンである私には寂しいことだし、納得なんて永遠にしたくないけれど、彼が自分の夢の方を選ぶのは、まあ、当然の事。そう理解できるから、今でも、6人全員を応援している。

でも、やまぴーの場合、NEWSを脱退しなければならない理由が見えないので、どうして今になって、グループのリーダーであり、センターでもある人が、自分のグループを捨てるだなんていう無責任な行動をとらなければならないのか、理解できない。だから、自分の中で、やまぴーの株が急降下してしまって、止められない。こういう事は、良い悪いの問題ではないので、やまぴーが悪いとは思わないんだけれど、かっこ悪いとは、思ってしまった。

山下さん、あなたにとって、NEWSってどんな存在でしたか。最後まで、馴染めない、俺の居場所じゃない、居心地が悪いだけの場所でしたか。亮ちゃん以外のメンバーは、結局お荷物でしかありませんでしたか。

活動再開のあと、少クラにプレミアムゲストとして出た時、去年のツアーくらいからNEWSを本当に大事なメンバーだと思うようになった、とやまぴーが言うのを聞いて、「えー!!!わかっちゃいたけど、それにしても遅すぎ!!!メンバーに心開くのに時間かかりすぎ!!!それまでの期間の他のメンバーが可哀想すぎ!!!」と、思いました。

そう思いはしましたがそれでも、というか、だからこそ、私はやまぴーのその言葉を信じました。嘘のつけない人なんだなと思いました。あの時は、やまぴーが本当に、NEWSを大事に思うようになったのだと感じました。

今回、やまぴーから、NEWSメンバーに関するコメントはなかった。赤西くんの時はあったし、亮ちゃんからもあったのに。思ってもいない事は言えない人だから、沈黙は金って事なのかなあ。メンバーから、それも、リーダーから愛されていなかったグループ、活動がパッとしないのも当然ですね。そんなグループを愛しいと思ってしまった自分の気持のやり場がないわあ…。

こうなったら、新生NEWSには、本当に頑張って欲しいです。脱退していったメンバーが、惜しい事をしたと悔しがるような、素晴らしいグループになって欲しいなあ。

この記事は、「走魂」を見ながら書きました。新生NEWSは、本当に良いチームだと思います。ちょっと年が行きすぎたけど、まだまだ十分キラキラのアイドルです。事務所が4人のNEWSを押してくれるのかどうか、それだけが心配ですが、チャンスさえもらえれば頑張れるチームだと思います。私は彼らを応援します。こうなったら、DD上等!