妖怪人間ベム Ep3-2

□ ベム梨さんは今日も化粧が濃い。
ああ、美しいなあオイッ!好き!!!!!
「やってみるだけでもいいじゃないですか。失敗したって。」
「待とう。和久井さんも、ベラも。」
「昔助けた人間がまた死のうとしていたんだ。俺達のしたことは何の意味もなかったのか。」

「ベムは優しいから」って、1話でベロが言ってた。こうしてエピソードが積み重なってくると、本当にベムが優しすぎて大好き。愛しい。切ない。これって恋?YES!
 
□ ベロが福くんでベストキャスティングである事
アニメ版よりも年齢的に幼いというベロ。ベロが幼くて良かった、もう少し年がいっていたら、こんなセリフは言えないだろう、そんな風に思えるシーンが3話にはたくさんありました。特に素敵だったのは、やっぱり、和久井さんのノートの「死にたい」を、さらっと消してしまうシーン。あの年の子供の姿だからこそ、さらっと言える、さらっとできる、絶妙なシーンでした。
「もう1つは終わってるよ。失敗してるけど。」
ただ、妖怪人間たちは同時に生まれ、同じような経験を重ねながら共に生きてきたはずなのに、知識の点でベロが著しく劣っているのが…よくわからない設定ですよねー(^_^;)。人間はみんな死ぬの?って、本物の子供ならあたりまえに持つ疑問ですが、それをいまさら100年以上も生きてきたベロが聞くの?と、つっこまずにはいられなかった。でも、たぶん、これは、制作側に描きたいテーマがあるからそれを視聴者に伝える事が最優先で、へりくつを組み立てて設定に筋を通そうとは、あえてしなかったのかもしれない、と、解釈しておきます。その姿勢は、嫌いじゃないです。
   
□ 今週も私はベラ様に萌えです。
冒頭、ベロがユイちゃんをくすぐって笑わせようとするシーン、お、お医者さんごっこ?なんて卑猥なの(>_<)とか思ってすみませんでした。そんなわけないよね(笑)。ベラならいくらでも人間を泣かす方法なんてあるだろうに、くすぐって笑わせようだの、「涙が出るほど嬉しいかもしれないよ」だの、人間を痛がらせたり苦しませたりして「涙」を取ろうという発想がないあたりが、良かったです。良かったんだけど、やっぱり、何かがずれている。その「ずれ」が、とても可愛らしいと思いました。涙集めに夢中になるベラの可愛らしさは、やはり、妖怪のものでした。人間より人間らしい妖怪の、やはり妖怪である可愛らしさに萌えでした。シリアスシーンが続く中で、癒し担当になるのはベロだと思っていたんだけど、お笑い担当はベラだったのねー。脚本が上手い!

そして今日も、ベラ様はツンデレでGAPに萌え!「ちょっと視界に入っちまっただけさ」なんて言いながら、おじいさんを何度も助けちゃったりして。素敵!せっかく集めてきた涙に効果がなくて、希望を失ってマントを被ってふて寝するベラ様、そして、ベムの「一緒に思い出を作れるんだぞ」という言葉に心が動いてしまうベラ様は、とっても可愛らしく、やっぱりちょっと切なかったです。
「あたしらは、人間の思い出に残るほど、一緒に過ごすことはできないんだ。」
切ないね。
  
□ ねじ
「ねじ」をコマにして遊んで、50年も大切にし続けてきたベロ。それを嬉しそうに見る和久井さん。第3話では、このシーンが1番好きでした。

「ねじ」という小道具に、どんな思いが込められていたんでしょう?とりあえず、今現在の高齢者である人たちが、製造業を発展させる事で支えた日本の高度経済成長期と、彼らの青春期を端的に象徴するもっとも一般的な小道具としての、「ねじ」なんだろうなあ。

ぐるぐると螺旋を描いて、部品と部品をつなぐ「ねじ」は、過去と現在をつなぐものの象徴でもあるのかもしれず、人間と人間、そして、妖怪人間と人間との絆の象徴なのかもしれません。つながっているもののすべてを、きちんと大切にしようよって、優しく言われた感じでした。
 
□ そういえば和久井さん(notまーくん)は彼らの妖怪姿を見なかった
ベムが自分の腕を切り裂いて、自分が妖怪である事を見せるシーン、痛そうでした…。妖怪だから傷はすぐ治るらしいけど、やっぱりあんな風に切ったら、痛いよねえ。変身して見せれば簡単なのに!と、突っ込まずにはいられなかったんだけど、やっぱりベムとしては、恐がらせたくなかったのかなあ。優しいから。それに、恐がられて大騒ぎされても面倒だし、きっと傷つくし、ね。
「息子というなら君の方かな。」
妖怪姿の彼らを見ても、受け入れてくれる人間は、やっぱり夏目刑事なんですかね。夏目一家かな。最終話が今から楽しみです。来て欲しいような、来て欲しくないような。
 
□ 妖怪人間は嬉しくても変身する
最後の変身シーンもクスッと笑えてよかったなあ。怒ったとき、悲しいときに、戦うためにだけ変身する、恐い妖怪ではないんだね。嬉しくても、感動しても、変身してしまうのね。いい設定だなあ。グロくて恐くて可哀想だった妖怪が、いきなり可愛らしく見えてきてしまいました。涙涙で、重く終わるより、こんな風に最後にユーモラスに終わってくれたほうが、後味が良いです。