ボーイズ・オン・ザ・ラン #1

原作未読、映画未見、「モテキ」とやらも見た事ありません。だから良かったのかなあ、深夜らしい軽さとくだらなさで、大いに笑わせてもらいました。楽しかったです!

そして、丸山くんの演技力に感心しました。丸ちゃん、やるなあ!変態だしキモいんだけど、純粋で可愛い、優しい田西、丸ちゃんのはまり役ですね!

評判をちょっと検索してみたら、ジャニーズがあの役ってことで、鼻血とか下ネタとか半ケツとか、イメージダウンを恐れない体の張りっぷりばかりが注目されている気がしましたが、私は、丸山くんの演技力を誉めたい。彼の演技の見どころは、目立っていた顔芸だけじゃないと思う。なんていうか、キレのある演技という気がしたし、田西として作品の中に存在できている演技だ、と感じました。これから回が進むにつれて、ジャニーズがこんな作品であんな役っていうインパクトが薄れても、丸山くんの演技が、きちんと評価されますように。

アッキーナは、「ゲゲゲの女房」で初めて女優さんとしての姿を目にして、へー、なかなか悪くないなあ、可愛い演技をするなあと、思っていました。今回のちはるも可愛かったです。シーンが進むごとに、どんどんキュートに見えてきました。まあねえ、せっかくだから、もっと清純な印象のある女優さんのほうが、役には合ってたんだろうけどねえ。せめて髪の色だけでも、暗くすれば良かったねえ。

あと、花がめちゃくちゃ可愛かった!花の登場シーンがもっと増えて欲しいなあ!そして、われらが上田くんも超絶かっこよかった!上田くんの出番も、もっと増えると嬉しいな。ボクシング方面が絡んでくるのであろう今後のストーリーに、期待大です!来週が楽しみなドラマになりました。

ただ。この全編下ネタドラマが、誰を対象にして、誰に見て欲しくて作られたのか、という点を考えると、ちょっと複雑な心境ではあります。

丸山くんありきで企画されたドラマだと、テレビ誌に書いてありました。確かにね、丸ちゃんにピッタリの役だと思います。でも。ってことは。丸山くん目当てのジャニヲタが見ることを、最初からあてにされてるわけですよねえ。

でも、徹底的に男性向けの内容でしょう?多くの男性が感情移入できるのだろうし、多くの男性はあの怒涛の下ネタも楽しめるだろうけど、女性は、一話の時点では、感情移入できる登場人物がいない物語だった。下ネタも、ねえ。生理的に受け付けないってほどの事はないけど、笑ってあげてもいいけど、特に喜びはしないよ、ねえ。即物的で、情緒のない下ネタって、女性には受けません。

もちろん、私は、丸山くんが可愛いのでそれで満足してしまったのだけれど、だからこそ、ジャニヲタのそういうお安いところを馬鹿にして作られたドラマのようで、そうだったら悲しい。ジャニヲタの視聴をあてにしつつ、ジャニヲタを喜ばせないドラマを作る、そういう作り手の姿勢って、なんだか不愉快。丸山を出せばそれで満足なんだろ?このドラマは、青少年と、かつて青少年だった俺たちのために作る。これは、俺たちの俺たちによる俺たちのためのドラマだ!と、暗に言われているようで…複雑。だったら見ねーよ!とは、言えないからねー。

今後、下ネタ以外の部分でも、多少は、芯のある物語が進められていくことを願います。原作はどうやら、もっと暗くてシリアスで痛い青春物語らしいので、だったら、どんなに下ネタがくだらなくても、見所のあるドラマになってくれる可能性があるよなと、期待してます。