ザテレビジョンCOLORS KAT-TUN10000字インタビュー

ザテレビジョンCOLORS」。舞台誌並のお値段。テレビ誌で880円って高いよ!紙質いいのは嬉しいけど、そこまで良くなくてもいいのよ〜。でも、内容が良すぎてお買い上げ。

写真もすごくいいんだけど、テキストがかっこよかったんです。カツンの10000字インタビュー。上辺だけでかっこつけた言葉ではなく、一人の男として、社会人として、そして、プロのアイドルとして成熟した彼らが、飾らずに自分たちの過去も短所もさらけだしていて、それでも、普通にかっこよくて。かっこよすぎて、つっこむすきがない。若干、寂しい気がするくらいに・・・あの突っ込みどころ満載だった、変な子とボケる子しかいない収集のつかない対談が懐かしい。2004年あたりのポポロとか、いつも腹筋崩壊だったよなあ。みんな、大人になっちゃったのね。

赤西くんが脱退した時も、前を見据えるカツンはかっこよかったけど、あの時はやっぱり、メンバー自身が傷ついている様子だったし、不安を隠しきれてなかったし、前向きな事しか言わない必死さが、それはそれで痛々しい感じがしたんだけど、今回は、まったく違う。今のカツンに、痛々しさなんか感じないもの。もちろん今回だって傷ついたろうし、不安だろうけど、今の彼らは、自分の感情を自分の、あるいは自分たちの中で消化して、もうケジメをつけられている。だから、視野が広いんだろうなあ。自分たちの過去も現在も未来も、メンバーやスタッフやファンの気持ちも、ちゃんと見えていて、気をつかったり、思いやったりが、自然にできるようになっている。っていう感じがする!ああ、カツンさん成長したなあ。アラサーになると本当に、大人の男性になるんだなあ、って感じです。マジ、今のカツンかっこいいわ!

「クールでカッコイイ黒、情熱の赤、華々しい金色。そんなイメージのKAT-TUNを彼らはこれからも大切に育てていくだろう。どんなことがあっても、決して守りに入るKAT-TUNではない。」

亀梨くんが「これからは、本当にファンの人の気持ちを第一に考えてやっていきたい。僕ら自身の嗜好は、その次。」と、言っている事に対して、否定的な意見も見かけたんですよね。自分を殺すなんて良くないとか、カツンは自分のやりたい事をやってるのが一番かっこいいとか。

でも、私は、違うと思う。ファンに愛されているKAT-TUNというイメージは、そもそもカツンのメンバーの誰のものでもないイメージだし、誰の嗜好でもないイメージなのでしょう。それぞれに大人になって、すっかりそれぞれの個性も嗜好も確立した彼らが、それでもKAT-TUNを守ろうとしたら、メンバーは自分自身の嗜好を二の次にするしかないのでしょう。私は、それでいいと思います。だって、今のカツンのメンバーにはそれぞれ、カツンとしての活動以外に、自分の個性を打ち出して勝負できるお仕事があるんだから。

印象に残ったコメントを、KAT-TUN順で。

亀梨「僕はグループ内で誰かをライバルだと思った事はないし、他の人にも、一個人としてライバル心を持つことはほとんどない。でもKAT-TUNとしてどこのグループにっていうライバル視は常にあった。」

かっこいい!それでこそカツンのK!トップバッター。先頭をきって戦うために外に出ていく男。そして、メンバーとぶつかった話を亀梨くんがする時のいつものキーワードは、いつも、「個々の仕事のバランス」と「物理的なスケジュール」。

この人は、本当にぶれないなあ。っていうか、彼にとっては、ジャニーズに入ってからカツンの結成までの期間が、ものすごく長くて大きくて、私が見ていなかったその期間に、ジャニーズジュニアならみんなが通る自分探し的な事、自分の売りを作ったり、自信をなくしたり、プライドが傷ついたり、それを乗り越えたり、保証のない将来を思って不安になったり、開き直ったり、っていう過程を、ほぼほぼ終わらせていたような気がします。だから、私がファンになった後の亀梨くんには、ぶれがない。

亀梨くんは、カツン結成と同時期に、自分自身の事はふっきる事ができたから、ひたすらカツンをデビューさせるという目標に向かって、カツンありきで突っ走り続ける事ができたんだろうなあ。カツン結成後も自分探しを続けなければならなかった、あるいは、カツン結成後に自分探しを始めた他のメンバーと、ずれが発生してしまうのは、しょうがない事だったよなあ。

そして、これは、亀梨くんが大人だったとかしっかりしてたとか、メンバーの個性が強くてどうとか、思春期だとか反抗期だとか、そういう事ではなく。やっぱり金八先生っていうお仕事が、大きかったんだろうなあと、思うのです。亀梨くんとメンバーのずれは、ドリボシリーズの座長、ごくせんブレイク、修二と彰って、どんどん広がってしまうのだけれど、もっと前から、それこそ結成時から、あったものだからね。

亀梨くんは金八先生で、カツンを結成する前に、ジャニーズの外の世界を垣間見たのですよね。同世代の、同じ夢を追いかける、他の事務所のタレントさんたちと一緒に仕事をして、たくさんのスタッフさんとも知り合って、自分のライバルはジュニアだけじゃない、むしろ、ジュニアは真の意味ではライバルじゃないって、実感できた事でしょう。そしてまた、「いつデビューしたの?芸歴何年?」「いえ、まだデビューしてないんです。」「は?」という会話を繰り返す中で、デビューをしなければ真のライバルたちと争うスタート地点にすら立てないんだと、思い知った事でしょう。(と、風間くんや増田くんや加藤くんが言っていたのでね。金八先生以外の他の学園ドラマに出演した他のジュニアからも、そういう話を聞くしね。きっと亀梨くんも同じよね。)

カツン結成後の亀梨くんは、そういう経験をして、悩んで、迷って、そこから抜け出した後の亀梨くんなので、私は、亀梨くんがメンバーをライバルだと思った事はない、という言葉を、本当だと思います。赤西くんの事も、インタビューで「良いライバル」と表現する事はあったとしても、本気でライバル視はしてなかったと思います。亀梨くんが年上で身体も大きい赤西くんを生意気にもライバル視する様子が可愛かったのは、カツン結成前の話だよね。

いつも他のメンバーの個人仕事が嬉しそうな亀梨くん、刺激は受けつつも、ホッと安心しているようで、可愛いんだよなあ。

田口「僕らも、色々あったからこそ、みんなの絆が強くなってきたと思うんだよね。でもそれは、僕らだけじゃなく、ファンの人もスタッフも、いろんな人を巻き込んでしまって。でも、だからこそこんな道を歩んできたことを、いつか誇れるようになりたいなと思ってる。自分たちはスペシャルなんだ!って」

田口くーん(涙)。うんうんそうだよね。私にとってはいつだってカツンはスペシャルだけど!もっともっとスペシャルになってね!

そうなんだよね。絆がどうとか言ったって、メンバーが脱退したり解雇されたりした過去は、現時点では誇れるようなものじゃない。どれだけの迷惑を周囲にかけ、どれだけの損害を出し、どれだけの人の夢を裏切ってきた事か。個人として田口くんが悪いわけではないけれど、カツンのメンバーには、カツンというプロジェクトの顔として、その責任がある。
それをちゃんとわかっていて、きちんと言葉にできる田口くんは、社会人として立派だなあと、感心しました。

田口くん、能天気なだけの人じゃないんだよね。田口くんの前向きは、現実逃避も責任転嫁もない、地に足のついた本物の前向き。かっこいいよね。

上田「グループってすごく面白いもので、それぞれ個性も違ってて、得意分野も違う。特にジャニーズの場合は、友達同士で組んだバンドってわけでもないし「キミとキミでとキミで」って言われて作られてるから、それが面白いふうに混ざって、すごい力を出すんだよね。」

何度も聞いてきた言葉だけど、上田くんが言い続けてきたこの言葉が、こんなにもカツンに対して肯定的な意味でしかなく、私自身が心地よく受け取れて、カツンのファンとして嬉しかったのは、初めてかもしれない。感動だなあ。もちろん、わかってたんだけどね。以前には、やっぱりお友達とバンドやってるほうが楽しいんですね、みたいに聞こえちゃう時もあって、時々不安だったりしました。この記事のライターさんは、書き方が上手ね。感謝です。

今の、お仕事大好きなストイックな上田くんって、長い間、個人仕事が少なかったから、その反動なのかしら。それとも、もともとワーカーホリックタイプなのかしら。ずっと仕事をしていたい、休みが長いと不安になる、と、語られるジャニーズの方って、けっこう多いですよね。亀梨くんもそうですし、中居くんも光一くんもエイトの何人かも、若いのに佐藤勝利くんも、そう言うんですよね。でも、たいていの場合、彼らは十代の頃からずっと忙しいんですよ。忙しいのに慣れきっているから、余計にそうなるんだと思います。

もしも、上田くんもそういうタイプで、それなのに、デビューを挟んで何年もずーっと、個人の仕事は少ないままで、いつも不安を感じていたんだとしたら、ものすごいストレスだっただろうなあ。上田くんの個人仕事が早い時期から充実していたら、カツンってもっと和やかなグループになってたかもしれないよね。そんなの、トークでケンカネタが使えなくなって困っちゃうネ☆

「奥さんたちとかね。みんな忙しいのにね。」に、時の流れを感じて震える。昔のカツンはファンを「ファンの子」呼びしてたので、大人でゴメンよって思ったものですけどねー。いつからか「ファンの皆さん」とか言うようになってねー。カツンも、ファン層の変化を感じておられるのですね(笑)

中丸「つらかったこともあります。でも、メンバーがいるから乗り越えてこられたんだと思う。戦友がいたから、闘ってこられたとも思う。」「僕ら、ずーっとつるんでつるんで、お互い知りつくしてるから、みんなそれぞれが自然体。」

メンバーがつるむように、お互いによく知りあうように、中丸くんが頑張ったこと、報われたね!本当に良かったね!

今回の中丸くんの言葉は全部、メンバー愛とグループ愛にあふれた、私が望む言葉で、本当に嬉しい。中丸くんの本気を見た!っていう気がして、嬉しい。中丸くんが、ファンが今一番欲しい言葉を繰り出そうと、本気で考えてくれて、そうして出てきたコメントだっていう気がするから嬉しい。中丸くんは、抜けた人の穴は埋められないと言ったし、実際にそうだと思うけれど、ファンへの言葉という点では、聖くんの穴を、中丸くんなりに中丸くんらしく、埋めようと頑張ってくれている気がします。
  
 
ジョンCOLORSは、カツンの次のページの山田くんの記事も素晴らしい出来だよなあ。その時に人気がある人が必ずしも、それに見合うスター性を備えているわけではないのがアイドルの世界だけど、山田様は本物だよなあ、間違いないなあって思う。同世代の他の子(あ、健人さんとはっしーか!)は大変だ〜。がんばれ、がんばれ。