書いちゃえ。

A担さんにはUターンをお勧めします。

赤西くんの脱退騒動が始まった時から、いや、そのずーっと前から、カツンて落ち目だよね、カツンのどこがいいの?カツンて終わってるよね、と、何度も何度も言われてきた。というのも、私が頻繁に接触する仕事相手に、カツンアンチさんが複数いるからだ。

えー?やっぱりそうですかねえー?などと適当に受け流して、気にせずにいる事は、わりと簡単にできるようになった。それは、私にはそれより昔に、カツン?それ誰?全然知らない!と言われていた時代の記憶があるからかもしれない。有名になったから、叩かれもする。無名であるよりずっといい。私が、落ちた瞬間の溢れんばかりの情熱で、熱烈にカツンを好きでたまらなかったあの頃、カツンを知っている人はあまりに少なかった。私の周りには、Jフレ世代のジャニヲタがわんさかいたが、その誰もがカツンを知らなかった。

そう言えば、光一担の数人の知り合いが、ポップジャムのおかげで、さすがにカツンを記憶してくれていたが、彼女たちにはカツンは評判が悪かった(^_^;)。当時は、振りが揃ってないとか、舞台の上で遊んでいるとか、練習をさぼっているらしいとか、仕事に真面目に取り組んでいないとか、さんざんカツンのダメ出しをされたが、今ならわかる。まだ高校生だったカツンさんは、カツンさんなりに真面目に、必死に、光一さんのバックを務めていたのであろう。光一さんにも、それは伝わっていたと思う。なぜなら、後輩嫌いの光一さんが、光一さんなりにではあるが、扱いづらい後輩だったはずのカツンを、一生懸命育てようと頑張っていたからだ。

私の記憶に、1つの微笑ましいエピソードがある。芸能界では何時に仕事が始まっても「おはようございます」と挨拶をする。それを不思議に思った赤西くんは、光一さんに「どうしてですか?」と聞いたんだそうだ。そうしたら、光一さんは、「おはようございますっていうのは、これからがんばりますっていう意味なんだよ」(というようなニュアンスの事)と教えてくれたんだそうだ。赤西くんはその後、今後の目標だか、カツンの豊富だかを雑誌の取材で聞かれた時に「おはようです!」「おはようで行きます!」と言って、意味がわからないとメンバーにおもいっきりつっこまれていた。まだ20代前半だった光一さんと、10代だった赤西くんが、微笑ましく絡んでくれた、私にとっては宝物のような記憶だ。まあ、その程度の微笑ましさでは、光一担の姉さんたちには全然足りなかったようではあるが(^_^;)。

当時の光一担だった人たちが、カツンに強烈な拒否感を覚えたのは、カツンが、彼女たちが愛し必死で支えようとしていた、当時の光一さんの真逆の存在だったからだあろう。当時のキンキは、剛さんが体調不良その他もろもろのモヤっとした事情で曇ってしまい、光一さんは本来キンキ2人でやるはずの仕事を1人でこなさなければならず、多忙を極め、疲労を隠せず、その姿には悲壮感すらただよっていた。デビュー前後の赤西くんの不調期の亀梨くんを見るたびに、私は当時の光一さんを思い出したものだ。そんな光一さんを必死で支えようとしていた光一担さんにとって、光一さんを支えるどころか、光一さんにおんぶにだっこの状態のジュニアなのに、自由と個性を売りにする事を最初から許されていたカツンは、気に障る存在だったに決まっている。

話を戻そう。そんなわけで、私は、カツンのデビュー前の何年間かを、「カツンを知らない人」と「カツンを嫌いな人」に囲まれてすごした。だから、今の私は、彼らの事を彼らのファンではない私の知人友人が、何と言おうとあまり気にならない。有名になったから嫌われもする。無名であるよりずっといい!それは本心。

でも、カツンのデビュー前は、そうではなかった。私は、好きな人の夢を応援したくて、カツンメンバーのためにカツンのデビューを願っていたけど、それだけではなかった。私は、自分のために、カツンにデビューしてもらって、カツンの事を自慢したかった。カツンにデビューしてもらって、これが私の好きになった世界一かっこいいグループだと誇らしげに言いたかった。先にデビューしてしまったNEWSのファンであった幼馴染に、うちの子たちだってやったもん!って言いたかったし、カツン?誰?と言ったすべての友人たちに、これがカツンだ!どうだ!と言ってやりたかった。

幸いカツンはデビューできたけれど、じゃあ、私のその希望はかなったか?と言われると、そうでもない、かなわなかった、という気がする。ここは、はっきり言おう。原因の大半は赤西くんの不調だ。ごくせんとanegoでブレイクし、赤西くんが世のお姉さま方をとりこにしたのはデビュー前の話。デビュー後の赤西くんは、ソロの仕事ではともかく、カツンの仕事ではいつも表情が悪かった。仕事をやる気がなさそうな時も多かったし、メンバーとファンへの甘えばかりが目立った。歌が上手い事が自慢だった彼なのに、テレビ露出では音程をはずしてばかりだった。デビュー前は亀梨くんの音程をいつも心配していたのに、デビュー後は赤西くんのほうが心配になった。カツカツのGOLDの酷かった事!あれはある意味伝説だ。デビュー前からジャニーさんにも認められていたプロデュース能力も、「6人の仕事の事ではあまり意見を言いません」と言うようになり、カツンではその力を封印した。それなのに、ソロ仕事では常に笑顔で常に全力だった。

赤西くんにやる気がなさそうで、カツンを嫌そうだと言う事は、ファンの間で物議をかもしただけでなく、テレビを通して他Gファンの私の友人知人にも容易に伝わった。カツンって仲が悪いんだね、赤西ってやる気あんの?と、何度言われたか知れない。それはもちろん、マスコミの煽りを受けての事でもあるだろうけど、あの赤西くんを見ていたら誰でもそう感じるだろうという気がする。私は、カツンがデビューしても、かっこいいカツンを自信を持って自慢するとか、カツンを誉められて嬉しい、とかいう経験は、ほとんどできなかった。

まあ、活字にしてみると、かなりどうでもいい事ではある…が(^_^;)。

私がそれでも、そんなカツンのAをずっと許す事ができ、亀担のくせに亀梨くんに辛く、赤西くんに甘い、そんなブログを書き続けてきたのは、そんな赤西くんが好き、そんな赤西くんのいるカツンが好き、という赤西くんのファンがたくさんいたからだ。私個人は、赤西くんの言動に腹が立ったり、イラッとしたり、見てられないほど悲しくなったりすることもあったけど、そんな赤西くんが好きで、そんな赤西くんがいるからカツンのファンになってくれる人がいるなら。その人たちのおかげで、カツンがさらにファンを増やし、仕事の幅を広げ、大きなグループに育っていけるなら、そんな赤西くんの存在が、カツンを他のグループと一味違うグループにしてくれているからカツンはファンが多いのであれば、そんな赤西くんも、あり、だと思っていた。でも、赤西ファンの多くが、赤西個人のファンとしてカツンを離れようとしている今、過去のそんな赤西くんは、私にとって、なし、に変わった。

そしてもちろん私は、いつかデビュー前のように、赤西くんが楽しそうにカツンをやってくれる日がいつか来る事を信じていた。信じたいと思っていた。だから、一時的な事なら、と、温かい気持ちで見ている事ができた。赤西くんがカツンのAとして再び輝いてくれたら、その時、カツンはどうなるんだろうと、それはそれは楽しみにしていた。

結果的に赤西くんがカツンを離れてしまった今になって、今までは許せた数々の小さな事が、許せない事に変わった。赤西くんがカツンよりアメリカでのソロ活動を選んだ事も、結局赤西くんがカツンを辞める事になってしまった事も、本人の希望ならしょうがないよなあ、受け入れるしかないなあ、と、思える。悲しいけど、許せる。

でも、デビューしてから昨年までの赤西くんの事を、私は、今になって許せなくなった。結局私は、赤西くんのファンではなく、カツンのファンだから、赤西くんがカツンというグループに与えた悪影響を許せない。赤西くんの暗い表情ややる気のなさそうな態度が、カツンに落とした影の大きさを。デビュー間もない留学で一気にカツンの勢いをそいだ事を。亀梨くんと聖くんに何度も謝罪の言葉を言わせ、中丸くんに疲れたと言わせた事を。デビュー後の、グループとしての基盤を固め、ファンとの信頼関係を作らなければならない貴重な数年を、結果的に無駄にしてしまった事を。

才能あふれる赤西くんの事だから、カツンを辞めずにいてくれれば、その悪影響を払拭するほどの良い影響を、将来与えてくれたかもしれない。でも、辞めてしまったら、取り返しがつかない。

私はたぶん、5人になったカツンが赤西くんの落としてきた影からすっかり解放され、デビュー前の輝きを取り戻さない限り、いつまでもほんのちょっとだけ赤西くんの事を許せない。今までのカツンの楽曲の多くは仁亀のキーの高さで作られてきたから、赤西くんのパートを歌う事になった4人は辛いだろう。最初から5人で歌うように構成された曲だけで、ライブが出来るくらいになるまでに、いったい何年かかるんだろう?

KAT-TUNのKAが「カ」でも別にいい。今日はそんな気分。たぶん明日はまた違う気分なんだろうけど。