Myojo 10000字インタビュー 亀梨和也

M誌の10000字インタビューの感想を書こうとしたら、似たような文章を書いた事がある気がしてなりませんでした。そして、自分の過去の日記から、それを見つけました。2007年8月10日づけで、mixi日記に書いていた文章です。5年前の「non-no」で、亀梨くんが受けたインタビューを読んでの、感想文でした。重くてキモくて長いです。

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2007.08.10 Friday | category:KAT-TUN

赤西仁の留学を、亀梨ファンがネタにする。」

どうやら、赤西仁の留学が、ファンの間で完全に過去のネタとなったようなので、そろそろその件をUPしちゃおうかな、と思います。数か月前ならば、KAT-TUN ファンはみんなナーバスになっていて、うかつには何も書けないって雰囲気がもやもや〜っとしてましたが、今なら、もう、大丈夫ですよね!大丈夫どころか、イマサラ〜って感じで、記事としての需要はないと思うんで、痛い事でも書けちゃいますね(笑)

と、いうわけで、自分の思い出だけのために、熱く、痛く、無駄に長く、語っておこうと思います。

去年、仁くんの留学から年末にかけて、マスコミは手のひらを返したように冷たいし、事務所のプッシュも感じられないし、亀梨和也はテレビで見るたびにどんどん痩せていくし、見ている亀ちゃんのファンは、すごく心配でしたよね。

私も同じ気持ちだったんですけど、亀ファンの皆さんが言ったり、ブログに書いたりしているような、「仁くんがいないから寂しそうで、かわいそう。」とか、「亀ちゃんは責任感が強すぎて痛々しい。」とか、そういうのとは、何か違う…っていう印象を受けてたんだよねー。全然違うわけじゃないけど、言葉のニュアンスとして微妙に違う気がして。

私の中で、一番しっくりくる日本語としては、「亀ちゃん、傷ついてるなー。」でした。

すいません、すいません、なんだか上から目線な物言いで…。でも、私、亀ちゃんよりずーっと年上なんで、そこんとこは許してください。

でも、亀ちゃんが、何に対して傷ついたのかは、さっぱり、うかがい知れませんでした。あたりまえですけど。

仁くんがいなくて寂しい、なんていう子供っぽい理由のわけはないし、ドラマの数字が悪いこと、だなんて、思えなかったし、その他モロモロのスキャンダルのせいだとも思えませんでした。だって、彼はデビュー1年目とはいえ、もっとずっと前から芸能人で、スキャンダルのしくみも、数字のからくりも、とっくに知っていただろうし、そんなことなら、周りの大人が、いくらでもフォローしていたと思う。それに、亀ちゃんって、そういう時には、意外と簡単にフォローされちゃうお調子者タイプだと思うし(笑)

で、こないだの non-no です。「6人の気持が一直線じゃなかった事がわかってしまった」という言葉。私、僭越ながら、「ああ、これか〜。」って、思いました。去年の亀ちゃんが元気がなく見えた理由が、これだとしたら、とっても納得できると思いました。

そして、自分が亀ちゃんのファンになったばっかりの頃を思い出しました。私、亀ちゃんのこういうところが好きだったんだよな、って。

だってさー。仁くんの留学でやっと「それ」がわかっちゃったってことは、その前は「それ」を、わかってなかったわけ?亀ちゃんったら、仁くんの留学前は、6人の気持ちが一直線だと思っていたわけ?そんなわけないじゃん。

いつも亀ちゃん本人が言っていたように、カツンが「自分が自分が」の集団であったのなら、あの時期に、6人の気持が一直線だなんて、ありえないじゃん。2TOPだけが知名度を上げていった「ごくせん」。仁くんが疲労困憊した「anego」。デビュー組の関ジャニ∞との共演で、T-TUNは完全に脇役だったのに、座長・亀梨和也のオンステージだった、ドリボシリーズ。きわめつけは「修二と彰」の大ヒット。デビューしてみてもやっぱり、注目されるのはいつだって「修二」。

亀ちゃんは、与えられた仕事に全力で取り組んだだけだろうし、自分の頑張りが、KAT-TUN のためにもなる、と本気で信じていたのかもしれませんが、他のメンバーは、いつだって、あたりまえに、複雑な心境だったはずで。誰がどう見たって、彼らの気持は一直線ではありえませんでしたよー

そんなことは、亀ちゃんだって感じていなかったはずはないけれど、仁くんの留学まで、それを直視していなかったんだとしたら。

ああ、やっぱり、可愛いなあ(<え?)

寝る間もないくらい働かされて、ひたすらに、全力で、前へ前へと突き進んだ、デビュー直前の2年くらいの亀ちゃんの頑張りは、グループのブレイクへ向けて、必要不可欠なものだったとしても、グループ内では、やっぱり、空回っていたわけで…。それが、私が好きになった頃の、カツン結成当時の亀ちゃんとそっくり同じで、なーんか可哀想なところが、可愛かったりする…。萌え〜(笑)

結成当時「KAT-TUN で頑張ろう!」って思っていたのは、自分だけで、他のメンバーとはモチベーションが違って、自分は空回りしていた、…というようなことを、亀ちゃんが雑誌で言っていたことありましたよね?

私が彼らに落ちたのは、ちょうどその時期なので、その時期のイメージがとても強いし、今でも鮮明なんです。

そのころのいつか…いつだっけな…いつだったかな… ジュニア内ユニットが、それぞれ新年の挨拶をして、それぞれのグループの抱負を語る、という企画があったんですよね。まあ、まず間違いなく、少クラだと思います。すでに、カツンはカツンらしく、わちゃわちゃで、仁くんや聖は「個性」を大事にしたいと、そればかりを連呼していました。その中で、亀ちゃんだけが、「グループとしてまとまって、グループとして上を目指したい」というような事を、グダグダになりつつも、一生懸命言おうとしていて、私は、それが、ものすごく印象的でした。

目立ちたがり屋の KAT-TUN の K に、当時、メンバーは誰もついてきてなくて、その時、亀ちゃんの「抱負」は、完全に空回りで、なんだか可哀想で、そんなところが可愛いわーっ!いじらしくて、抱きしめたくなるような男の子だわーっ!って、そういう印象だったんだよね。

一度そういう目で見始めると、そういうフィルターがかかってしまうわけで、私の目からは、亀梨和也って、いつもそういう子でした。

彼にメンバー愛があるかなんて、一ファンの私は知るよしもありませんが、グループ愛が、ものすごくある子なんだなあ、と思ってました。 「愛」…というよりは「野心」のほうが近いかなあ。KAT-TUN になったからには、KAT-TUN として上を目指してやる!そんな気合いが、亀ちゃんからは、テレビごしに見ている私にも、いつもいつも、伝わってきていました。他のメンバーにも、それぞれに「野心」はあったのでしょうけれど、最初から、グループとしての「野心」を持っていて、常にそれを表に出していたのは、亀ちゃんだけでしたよね。

カツンが単なるジュニア内ユニットや、バックダンサーで終わらず、ジュニアのトップに上りつめ、デビューという形でブレイクできたのは、亀梨和也のハンパない「野心」に引っ張られた部分が、大きいと思います。「野心」という言葉のイメージが悪ければ…えー… 「気合」でも、「覇気」でも、「向上心」でもいいです。「グループ愛」という言葉でも、言いたいことは同じです。

KAT-TUN を「まとめた」とは、到底言えなくても、デビューという一つのゴールまで KAT-TUN を引っ張ったのは、亀梨和也の「野心」だと、ファンとして、胸を張って言いたい所です。

もちろん、すべては私の思いこみかもしれませんけれど。

まあ最初は、そんな風にバラバラで、亀ちゃん1人が空回りしていたけど、でも、ずっとそうだったわけじゃありませんよねー。最初のコンサートがあって、DVDや写真集が出て、NEWSがデビューしてサマリーがあって…という、KAT-TUN としての仕事が切れ目なく続いていた時期、KAT-TUN は、全員、同じ方向を向いているように見えました。亀ちゃんが1人で頑張らなくてはいけなかった時期は、終わったんだねえ、良かったねえ、って、同好の士と、話しあった記憶があります。

あの時期のカツンは、魅力的でしたよねー。個性はバラバラでも、全員にハングリー精神が感じられて、全員で「上」を目指しているように見えたし、悪ぶっていても、頭が悪そうでも、衣装がホストみたいでも(笑) かげりがなく明るくて、前向きで、気持のいいグループでした。

カツン の様子、変わったなあ…。本当にどうしちゃったのかなあ?って思ったのは、ヘイセイドリボのあたりだったかなあ…。仁くんは、あからさまでしたから、特に仁くんのファンではない私も心配になったものですが、亀ちゃんがやたら「一人好き」をアピールし始めたのも心配だったし、ほかのメンバーも、妙に「くったく」を抱えたように見えました。

(あ、じゅんのは、違うかも。ドリボズに参加できて、ひたすら嬉しそうでしたもんね…。じゅんのは、たぶん、本物の大物ですよね。普段はゆっちが、非常時にはじゅんのが、カツンとファンの癒しですね)

その後もずっと、デビューしてからもずっと、カツンはどこか、カツンらしくないように、私には見えたんだよね。大人になっちゃったっていうだけだよね…と、自分に言い聞かせつつ、昔みたいに楽しそうじゃないカツンが、寂しくもあり、心配でもありました。

そんなこんなが、すべて、スッキリ解消されたのであれば、仁くんの留学は、結果論としては、良かったんでしょうね。

ただ、仁くんの復帰後、亀ちゃんが、「もういいじゃん、今は6人なんだから。」というような発言をするたびに、それは一見、亀ちゃんらしいポジティブ発言ですが、他のメンバーが、ネタにして笑いに変えている「留学」を、亀ちゃんだけは、まだ笑えないんじゃないかなあ、ネタにできないほど傷ついているんだったら可哀相だなあ、って、そんな事をずっと思っていました。

あ…今、自分で書いた文章が、イタイ、イタイ、アイタタって感じでどうしよう…なんですけど
まあいいや ♪

でもさー。そろそろまた、カツンは、バラバラしてもいいんじゃないかな。6人が一直線に並べて、嬉しそうな亀ちゃんを見るのは、私も嬉しいけど、それで、カツンが、小さくまとまってしまったら、おしまいです。仲良しを売りにブレイクした、ほかのグループに見劣りするよ。私はまた、ギラギラした、オラオラで、ギリギリのカツンが見たい!

いつも全員の気持ちが一直線に並んでいるなんて、無理なんだし。誰かが先頭を切って走りださなければいけないとしたら、その時、それは、亀ちゃんであって欲しいんだよねー、私。それができる男だから、亀梨和也KAT-TUN の K なんだと思うので。

お茶の間ファンの私としては、亀ちゃんが「舞台人」になってしまうのは、全然歓迎出来なくて、できれば、テレビで活躍して欲しいと思っているけれど、9月のドリボズが、亀ちゃんを、ギラギラモードに戻してくれる事を期待してます。

今の亀ちゃんは、穏やかで、可愛くて、可愛くて、可愛くて、もうどうしよう、ってくらい、本当に可愛いんですけどね(笑) 可愛いだけが、亀梨和也の魅力じゃないもんねー。あの「野心」を、もう一度、亀ちゃんからひしひしと感じたいです。それが、次の、カツンのステップアップポイントになるといいなあ

そして、もう1つのステップアップポイントは、やっぱり仁くん。

復帰後の雑誌を立ち読みするにつけ(<買え!ですよね(笑)、5人が本当に成長したなあ、大人になったなあ、と、感慨深いけれど、仁くんは、留学したのに変わってないなあ、とも思う、今日このごろ。

仁くんの、荒んでいたかもしれない心は、癒されたのかもしれない、と感じられて、ほっこりした気分にはなるのだけれど、彼の成長した姿は、まだ見せてもらっていないぞ、とも思う今日このごろ。

Pちゃんと遊んでいる様子ばっかり耳にすると、仕事しろよ!っていうか、仕事をさせてよ〜J事務所!と、思わずにはいられません。できれば、すでに私の知らないところで、新しいお仕事が動いているんだといいなあ。

カツンをひっぱっていくのが、亀ちゃんの「野心」でも、ポジティブじゅんのが、カツンの新たな魅力として前に出てきても、聖が責任感のある大人になって、仕事に燃えてくれても、たっちゃんが男前に成長して、カツンの要になっても、成長著しいゆっちがMCを回すようになっても。

それでも、カツンの「華」は仁くんだと思います。

仁くんの次のお仕事に、本当に期待しています。 
 

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2012年9月の、今。亀梨くんの100000字インタビューを、読み終えた、今。

亀梨くんは、格差が一番大きかった時代のメンバーの葛藤を、私が想像していたよりもずっと重く受け止めていらっしゃった事がわかったので、ちょっと、ゴメンネ、っていう気持ちになりましたよね。そこは本当に申し訳ない。自担よ、ゴメン。

でも、カツンにかける亀梨くんのぶれることのない熱い想いは、ずっとわかってたよって思いました。たぶん、亀梨くんが思っているより、ずっとずーっとたくさんの人に理解されているよって、思いました。だって、私のような、遠く浅くのファンにだって、ちゃんとわかったんだもの。私より強く、私より深く、私よりお金をかけて、私より近くで、亀梨くんの応援をしてきたたくさんのファンの方たちに、伝わっていないわけがないから。亀担はみんな、わかってたよ、ね。

それに、他のメンバーの担当さんたちの多くも、ちゃんとわかってくれてたよ。もしかしたら、メンバーだって、立場上複雑で、言葉にしたり態度にだしたりしなかっただけで、ずっとわかってくれてたんじゃないかな。亀梨くんのこと、うぜえっって思うことも多かっただろうけど、亀梨くんがカツンを思う想いが、頑張りが、一番近くにいるメンバーに、伝わらなかったとは、思えないもの。ある時期から、聖くんが亀梨くんに向けるようになった優しさは、きっとそういう意味だって、私はかってに思っています。

KAT-TUNが解散しなくて、本当に良かったなあ。大好きなあの子たちが、私の大好きなKAT-TUNを守ってくれて本当に良かった。これからも、進化していくKAT-TUNを、ずっと見続けていけるなんて、嬉しい。

今回の亀梨くんのインタビューで、亀梨くんが赤西くんの名前を出さなかったことを、不満に感じておられる方のツイートを、たくさん見ました。赤西担さんや、仁亀担さん、ロクン担さんのそういう気持ちは、わたしにもわかります。私も、かつてはロクン担でしたから。私が好きになったKAT-TUNは、6人のKAT-TUNでしたから。

でも。私は、今回の件を、不満には思いません。それは、亀梨くんがいまでも、カツンというグループに夢を見て、夢を託して成長しようとしている、前向きな沈黙だと思うからです。それは、亀梨くんがいまだに、赤西くんの裏切りに傷ついている、あるいは腹を立てている、だから、彼の名前は出したくないんだ、というような、後ろ向きな沈黙ではないと、感じているからです。

カツン結成時にすでに、このメンバーで、東京ドームで、デビューするんだ、と、思っていた亀梨くんだもの。ジュニア時代のようにデビューという目標がはっきりしていて、具体的な夢を描ける現状ではないけれど、亀梨くんにとって、カツンの明るい未来は、今でも確実にそこにある、信じられるものなんだと思います。そして、その未来のカツンには、赤西くんはいません。

カツンがファンを連れて行こうとしている未来に、亀梨くんが見ている未来予想図の中に、赤西くんの居場所はない。

過去において、赤西くんがカツンのメンバーだった事実や、カツンの人気をブレイクまで牽引した事実が、消えることはなくても。少しずつそれは、ただの過去、ただの思い出にすぎないものになる。当時を知らないハイフンも、今後ますます増える事でしょう。そうしてロクンは、カツンとカツンファンにはなんの影響力もない、たまに思い出すだけのものになる。カツンが活動を続けていけば、それは避けられません。ヲバヲタがどんなに寂しがっても。

前に進み続けていれば、過去って、変わる物だと思うんです。過去の事実そのものが変わることはないけど、それがもつ意味や、影響力の大きさや重さは、変わり続けていくものです。赤西くんが脱退した以上、カツンにとっての彼は、どんどん軽く、薄くなっていくべき存在です。赤西くんがカツンに存在したという過去は、ただの過去ではなく、ゆっくりと薄れていくべき過去です。未来のカツンに、赤西くんの影は無い方が良いのです。それは、もし、赤西くんがこれから世界的なスーパースターになったとしても同じです。

だから私は、亀梨くんに、赤西くんの名前を出してほしいとは思いません。カツンはまだ、終わりでも、あがりでもないから。未来に向かって進んでいくべき時期だから。

私が、今回の10000字インタビューで、一番好きだった言葉は、扉です。

迷っていた。まだ過去を振り返る時期じゃないんじゃないか、と。多くのものを背負ってきたから、整理するのに時間が必要なのかもしれない。最後に「話してよかった」と言った彼は、また前だけ向いて走り始めた。

野球をあきらめた事、B級ジュニアであること、メンバーとうまくいかないこと。まだ笑えないから、睨みつけるように、前だけを見ていた。私の好きになった亀梨少年は、今の亀梨和也の中にも、ちゃんと残っているようです。